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  [宗教工芸新聞]連載の当研究所代表絵師・大里宗之の古画修復について執筆した論説
   
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旧新着情報の抜粋
第二回東京霞会館で開催した「名匠展」のご紹介
 去る平成24年2月21日から23日まで、東京社団法人霞会館(旧華族会館)の霞ヶ関ビル34階で、前回の2010年2月に引き続き、各工芸分野の第一線で活躍している、名匠作家6人と一団体の作品を一堂に展示した「今、伝える。京の伝統工芸・名匠展」が開催されました。
 当展覧会は京都文化工芸協会による主催で、当工房は代表絵師・大里宗之をはじめ、工房のスタッフによる伝承佛画と杉板絵作品を出品致しました。
 期間中、皇族ゆかりの方々、与野党の国会議員、財界人、文化人、宗教家、出品作家の友人など大勢の方々にご光臨頂き、たくさんの丹誠のご教示、ご厚誼を頂きましたこと、心から感謝申しあげます。

 ここで、その「名匠展」の会場風景を紹介させていただきます。
佛画 八尊佛(守り本尊) 
岩絵の具、截金(きりがね)、裏彩色、裏純金箔、
置き上げ純金箔の伝統の佛画技法による作品


千手観音菩薩
十二支:子(鼠)  方位:北

   虚空蔵菩薩
十二支:丑(牛)寅(虎) 方位:東北

   文殊菩薩
   十二支:(兎) 方位:東

   普賢菩薩
十二支:(龍)巳(蛇) 方位:東南

   勢至菩薩
  十二支:(馬) 方位:南

大日如来
十二支:未(羊)申(猿)方位:西南

 不動明王
   十二支:(鶏) 方位:西

 阿弥陀如来
十二支:(犬)亥(猪) 方位:西北
          
             精緻な截金文様             部分図   重厚な置き上げ金色と彩色文様
 赤杉板絵 飛龍
   国産吉野赤杉を用いて、伝統技法の置き上げ金箔(赤純金箔、青純金箔、白金箔)、
本金砂子、岩絵の具での彩色による作品
     
会場風景
伝統技法の截金裏箔を紹介するパネル


当研究所作品コーナー

井ノ口さんのかさねつづれ織り作品コーナー

吉田さんの京木工芸作品コーナー

大野さんの京小紋・伊勢形小紋作品コーナー

他谷さんの日本刺繍作品コーナー

浅野さんの金属工芸作品コーナー
 
開催初日夜のパーティーで
京都門川市長の祝電を披露する
  
パーティー後の出品作家と来賓との記念集合写真
     
友人との記念写真

                                                        終わり



   元禄9年(1696)に建立された古寺の本堂旧荘厳彩色の洗浄復元修復・大天井絵修復・金壁画新調の作品を    紹介致します。

                        旧荘厳彩色の洗浄復元修復 
         特殊植物性エコロジークリーナーによるクリーニング、部分補彩、金箔補修を行い、旧彩色の古風を
    保持しながらの高い技術力を要する修復





蘇らせた本堂荘厳彩色


クリーニング作業


洗い落とした汚れ


金箔補修



部分補彩
                           大天井絵修復
     内陣の天井に描かれている龍図は、落款(らっかん)と印章から、大岡春卜(しゅんぼく)の門弟といわれる
  大坂の絵師江阿弥(ごうあみ)卜信(ぼくしん)の作であり、制作年代は江阿弥
61歳の宝暦3年(1753)と考えられ、
  本堂建立から約
50年後に描かれたものであることが判明します。しかし、260年近い歳月が経ったことで、画面全
  体に多数の裂け目ができたため、
補墨(青墨と茶墨)と補彩などで丹念に修復しました。



修復作業風景
                   純金蓮水壁画新調



豪華絢爛な蓮水金壁画全景


部分図
      

      

     工房で蓮水絵を制作する

      

      現場で蓮水絵を貼り付ける作業


東京霞会館「今、伝える。名匠五人展」のご紹介
  京都の伝統工芸の匠が参加する文化工芸協会が2月22日から24日の三日間、東京都千代田区の霞会館で、「今、伝える。名匠五人展」を開催しました。
織り、染め、刺繍、佛画、京焼の各界で活躍している五人の匠が参加しました。当研究所代表絵師の大里宗之は伝承佛画、肖像画(頂相画)の作品5点出品しました。期間中、霞会館会員(旧華族会員)を始め、社寺関係者,財政界、文芸界など延べ315名のご来駕を賜りました。本当にありがとうございました。
ここでその展覧会の出品内容と会場風景を一部紹介させて頂きます。
伝承佛画・肖像画 当研究所代表絵師・大里宗之の作品



額装 虚空蔵菩薩像

  伝統の素材(正絹、天然岩絵の具など)を用いて、伝承佛画の特有の技法(裏彩色、裏箔、截金、置き上げなど)で仕上げた作品


額装 阿弥陀如来像

肉身が金泥塗り、衣の文様を金泥で描いた皆金色(かいこんじき)に近い阿弥陀如来像で、藤原時代から鎌倉時代に移る過渡期の特色を試した作品


額装若一神社中村重義宮司尊像

神社境内の平清盛公ゆかりの御神水にて、墨、絵の具を調合して制作した作品



軸 装  古川大航猊下頂相
  元臨済宗妙心寺派第六百二十九世管長生前ご使用された衣、袈裟、払
子、お数珠までも忠実に再現しようとした作品

 軸装 杉山宗玄禅師画像
伝統の置き上げ金箔、裏箔の古法にて、絢爛たる金襴袈裟も極限に表現しようとした作品


当工房の
「古画修復総覧」も併せて展示
かさねつづれ織り 伝統工芸士・井ノ口岑松の作品    平安時代十二単「かさねの色目」を研究し、「つづれ織り」の技術と新しい「かさね織り」の技法で「かさねつづれ織り」を完成し、着物、帯、織り額、タペストリー、ハンドバックを制作。

  
 ダイヤモンドの輝きを純金箔、プラチナ箔、うるし箔などを使って、かさねつづれ織りで創作した作品

       
実演用の手織機も展示
梅染め 伝統工芸士・山本 晃の作品
    梅染めは室町時代になって、友禅染めの原点と思われる文献に印されている。その資料に基ずき、梅染を再現




梅染めの梅原木
京繍  宝暦2年(1752年)に創業した西工房の刺繍作品


高級感に溢れる刺繍入着物


刺繍と思わぬリアルな表現
京焼き絵付  伝統工芸士・田中 方円の作品
              
        

琳派や伝統の日本美を探求し、現代風に茶碗や水指に意匠表現を施している作品
  
                 会場風景

      霞ヶ関ビルの34階が会場




手織機の実演も実施
        古画修復総覧」アルバム作製完了のご紹介
 この度、当研究所は今まで修復してきました各種古画をアルバム形式に纏めた作品集を完成いたしました。大きく二種に分けています。第一種は在家用佛画書蹟編で、第二種は軸物・襖絵・壁画・屏風絵・衝立編です。今後、随時不定期に追加編集して参ります。
※「古画修復総覧」は当研究所の修復作業の記録、整理としての備忘録です。対外公開の出版物ではありませんが、同業者を除き、当研究所へお越ししていただく際に閲覧ができます。


第一種の在家用佛画書蹟編


  修復前と修復後の写真を比較
できるよう同ページに並ぶ


第二種の軸物・襖絵・壁画・
屏風絵・衝立編(第一集)


平松寺真言八祖障壁画修復例

 
第二種の軸物・襖絵・壁画・
  屏風絵・衝立編(第二集)


如来寺釈迦三尊壁画修復例


修復作業過程を詳細に記載録した内容
京都佛画研究所創業四十周年記念展
 去る2007年12月13日から17日まで京都勧業会館(みやこめっせ)で「京都研究所創業40周年記念展」を開催致しました。期間中、各界から総勢630名の方々がご光来下さいました。その記念展の詳しい内容、会場風景、関連報道記事を改めて紹介させて頂きます

京都市勧業館(みやこめっせ)のご紹介:京都の近代的文化施設が集積する緑豊かな岡崎公園に立地し、美術館、名刹、史跡に溢れ、京都随一の一流の設備を誇る展示会場です。

本記念展会場:第一展示場(B1F)B面(740u)・224坪
出展作品佛画祖師像肖像画頂相襖絵屏風絵天井画
写真パネル古画修復復元社寺彩色
特別展示コーナー敦煌研究院敦煌壁画模写作品(当研究所所蔵品)
 
      記念展ウインドウポスター        
                             

東西入り口の記念展看板
展示会場に入り
   
天台寺門宗管長
総本山三井寺長吏・大僧正
福家俊明 猊下よるお祝いのことば

詳細内容は下列へご覧下さい

 
当研究所代表
大里宗之のご挨拶


詳細内容は下列へご覧下さい


当研究所創業者 大里晃生
龍王寺納骨堂壁画制作中 1994年4月16日撮




              佛画

釈迦如来像
      晃生 遺作


如意輪観音図
晃生・万千代合作遺作


日蓮上人涅槃図
(日本唯一のオリジナルの大作)
晃生意匠考案


洋上観音図
   晃生 遺作



観音菩薩
晃生 最後の佛画遺作

釈迦涅槃図



十界図

額装: 本紙(4尺×6尺) 額(156×224cm)
  この絵は、四聖:声聞(しょうもん)、縁覚(えんがく)、菩薩、佛と六道:天、人、修羅(しゅら)の三善道と地獄、畜生、餓鬼の三悪道を表現したオリジナルの佛画です。
           宗之意匠考案
                    

金剛界曼荼羅

十一尊天得阿弥陀如来図
(融通念仏宗ご本尊)

部分図


 伝統佛画特有の裏箔、截金
(きりがね)技法を駆使した作品
       
  ご本尊の御回在(ごかいざい)について
 総本山大念佛寺から各末寺檀信徒の家々へ
出向く、融通念仏宗独特の行事である。
 鉦を打ち鳴らしながらご本尊十一尊天得如来を
「御箱」へ納め奉持し檀家を回り先祖の追善回向、
家内安全や除災与楽を願い、身体堅固を祈祷(お頂戴)する。  釈文提供・松井寺


慈しみ
(薬師如来像)
宗之 作
           祖師像

 智証大師
    晃生 遺作
 三井寺 蔵 



天台大師

   晃生 遺作
三井寺 蔵

日蓮聖人祈念図
  晃生 遺作

龍王寺 蔵



宇多法皇像


勝福寺 蔵


          肖像画 頂相


三井寺長吏 福家俊明 猊下
晃生 遺作
 三井寺 蔵 

京都若一神社前宮司
中村禎告

晃生 遺作


若王寺住職
前田秀導和尚様
晃生 遺作



住職御夫人様
晃生 遺作


中ヨシ子ご夫人
晃生 遺作



融通念仏宗元管長
白井慈勲 猊下

宗之 作



妙心寺派元管長
古川大航 猊下

宗之 作

江国寺先住
和泉 宗龍 老師

宗之 作


安楽院第二十三代住職
江原義海 大和尚

宗之 作


妙心寺浄居寺老師
宗之 作


時宗華園寺住職
高木康夫 和尚
宗之 作


  肖像画 頂相展示コーナー風景

            襖  絵


水墨襖絵
  大立寺 蔵  宗之作


水墨襖絵   大立寺 蔵  宗之作


純金極彩色襖絵    
了雲寺 蔵  宗之作
           


宝泉寺本堂純金極彩色襖絵 (20面)写真パネル)
            屏風絵


六曲一双水墨屏風絵  融雲寺 蔵 宗之 作


六曲一双水墨屏風絵  中沢家 蔵 宗之 作


孔雀海棠純金屏風絵 極彩色仕様 二曲一隻


古都風情十二景 日本画仕様 四曲一隻
               
            天井画


様々なジャンルの手描きによる天井画


天井画写真パネルコーナー

    古画修復復元・ 社寺彩色 写真パネル展示コーナー
古画修復
古画復元
社寺彩色

写真パネル展示コーナー風景
    特別展示コーナー 敦煌研究院敦煌壁画模写作品 当研究所所蔵品


御来賓のご紹介(一部)



天台寺門宗管長
三井寺長吏 福家俊明 猊下



天台寺門宗教学部長
福家俊彦様と奥様


高野山真言宗八浄寺住職
(同派前教学部長岩坪真弘猊下


宗之の日本画の恩師
烏頭尾 精先生と奥様



宗教学者星宮智光先生と奥様 



  松井寺住職様と寺族方々


檀家寺のお上人様


水墨襖絵の納入先
 大立寺のお上人様と母堂様
  

純金襖絵の納入先
  了雲寺住職様と奥様   




 
宇佐美松鶴堂の宇佐美直秀様           


日貿出版社編集部長の鈴木尚様


同じ年の地元選出の政治家
        記念展紹介新聞記事

京都新聞2007年(平成19年)12月14日 金曜日 掲載
                宗教専門紙「中外日報」掲載
      最新作・四連軸装「親鸞聖人御絵伝」のご紹介


第二幅


 第四幅
   
      

第一幅


  第三幅
●本紙佛画は絹本に極彩色です。
●掛軸は西本願寺派宗紋本金襴による手表具仕上げです。


中外日報紹介記事2008年6月14日 

                        
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